SNSで度々話題となる「さす九」問題。 (「さす九」=「さすが九州」の略)
先日はX(旧Twitter)で、腕時計の男女でのつけ方について波紋を広げていました…!
子供の時の夕食時、兄が「時計を手の甲側にしている女は殴らんといかん」と言ったのを思い出してぞっとした。両親は叱りもせずうんうんと頷いていた。長崎だよ。 https://t.co/MntZk1VqQK
— 鶯餡大好き (@54Ipr7XOPaT4bO4) March 16, 2025
現代では腕時計は実用的に使用するほか、アクセサリーとしての機能も果たしていますが、男女で腕時計のつけ方に違いはあるのでしょうか?
そもそも女性はいつから腕時計を身に着けるようになったかなど、歴史的背景も見ながら腕時計のつけ方について考察していこうと思います。
女性が腕時計を内側につけていた理由4つ。

実際日本では昔から、「男性は時計の文字盤を手の甲側に、女性は手首の内側につける」と言われていました。
どうやら九州だけではないようです。なぜそのように言われているのでしょうか?
主な理由を以下に3つあげてみました!
- 和服を着た女性は時計を内側にすることをマナーとされていた。
- 文字盤が内側にあると品が良いとされていた。
- ファッションとして文字盤を内側にしていた。
順番に見ていきましょう!
理由①和服を着た女性は時計を内側にすることをマナーとされていた。
腕時計を外側につけて文字盤を見ようとすると、脇を広げる格好となります。
そうすると身八つ口と呼ばれる隙間から下着が見えてしまうことから、脇を閉めながら見られる文字盤を内側につけることがマナーとされていました。
理由②文字盤が内側にあると品が良いとされていた。
1つ目の理由にもありましたが、昔は和服を着ることが一般的でした。
和装では美しい所作が重要視されており、腕時計を内側につけている場合の文字盤を見る動作が、女性らしく品があるとされていたようです。
日本の礼儀作法や所作の美学において、腕を曲げることが不自然であるとされる場面もあります。特に着物や和装を着用する場合には、所作が重要視されることがあります。
理由③ファッションとして文字盤を内側にしていた。
女性は腕時計以外にもブレスレットなどの装飾品をつける機会が多いです。
そのため腕時計と重ね付けした際に、文字盤がファッションの邪魔にならないように内側につけることが主流だったようですね。
アクセサリーとのコーディネートを考えたとき、内側に着けることで他のジュエリーと干渉せず、すっきりとした印象を与えることができます。
女性が腕時計を内側につけるようになった歴史
女性ではじめて腕時計を使ったのは、ナポレオン・ボナパルトの妹でナポリ王妃のカロリーヌ・ミュラと言われています!
- 貴族文化と装飾性(19世紀~20世紀初頭)
- 軍事用と実用性(20世紀初頭)
- ファッションと礼儀作法(20世紀半ば)
19世紀~20世紀初頭にかけて、貴族女性が腕時計を使いはじめました。
当時持ち運び用の時計としては懐中時計が一般的でしたが、女性が時計を使用することは許されない風潮であり、ブレスレットや装飾品の中に時計を忍ばせて使用しはじめました。これが腕時計のはじまりと言われています。
20世紀はじめ、軍人が持ち運びしやすい腕時計を使用し始め、第一次世界大戦で世界に普及しました。
そして女性たちも労働者として社会進出する中で腕時計が普及していき、医療現場では脈拍を測る際に腕時計を用いられるようになりました。
20世紀半ばになると、女性の振る舞いにはエレガントさが求められ、手首の内側につけることが上品な仕草とされていました。
また社交の場では時計を見る行為が「時間を気にしている」「退屈している」と思われてしまうため、内側につけてさりげなく時間を確認することが良いとされていました。
現代における女性の腕時計のつけ方
九州では「女性は腕時計を内側につけるべき」と言われていますが、SNSを見ると地域や慣習はさまざまのようです。
九州出身者の声
このように、
- 同じ長崎でも言われたことがない人がいる。
- 長崎以外での九州で、同じような事例がある。
という声が聞かれました。
九州以外での声
このように、
- 時計を内側につけることが女性の嗜みと考えている人がいる。
- 他県でも「内側につけるべき」と実際に言われた事例がある。
という声が聞かれました。
まとめ
今回はX(旧Twitter)で話題になっていた、「女性は腕時計を内側につけるべき」というエピソードについて検証しました。
結論、九州だけの話ではない!ということがわかりました。
過去には世界的にみても女性が腕時計を内側につけていた時代があったようです。
しかし現代においてはファッションや慣習が異なっており、女性が時計を内側につけなければいけない理由はありません。
それぞれの好みに合わせて、使いやすいつけ方をするのが一番いいですね。